結婚(婚前)契約公正証書の条項例
結婚(婚前)契約公正証書の条項例をご紹介いたします。期間限定公開の予定です。ご依頼いただいたお客様は、以下の条項例の大体2倍程度のボリュームになります。
結婚(婚前)契約公正証書の全体的なイメージを掴んでいただけますと幸いです。
結婚(婚前)契約公正証書
第1条(合意の成立)
東京太郎(以下「甲」という。)と青梅花子(以下「乙」という。)は、本日以降速やかに婚姻することを約束し、将来の婚姻生活に起こり得る様々な問題に備えて、次条以下のとおり、合意した。
第2条(宣誓)
甲及び乙は、夫婦として、互いの人格、尊厳を尊重し、信頼し、愛し、慈しみ合い、支え合い、生涯ともに生活していくことを相互に宣誓する。
第3条(婚前の確認)
甲及び乙は、戸籍事項、仕事、収入、信用情報、財産状況、略歴、健康状態等について、本契約の相手方に秘匿事項がないことや嘘偽りを述べていないことを相互に確認する。
第4条(記念日)
甲及び乙は、婚姻届出の日を結婚記念日と定め、毎年甲乙共に祝うものとする。
第5条(財産の帰属)
1.下記の財産については、甲又は乙の特有財産(甲又は乙の一方が単独で有する財産)と定め、それぞれが使用収益、管理、処分を行うものとする。
(1) 甲又は乙の一方が婚姻届出前から有する財産
(2) 甲又は乙の一方が相続又は贈与により取得した財産
(3) (1)(2)の財産の代替物
(4) 第9条に規定した違約金
2.前項以外の財産や帰属が不明確な財産については、甲及び乙の共有に属するものと定め、共有財産については、互いに使用収益、管理、処分を行うものとする。
第6条(共有財産の管理)
1. 甲及び乙は、乙が共有財産の管理を行うことに合意した。
2. 甲は、乙が効率的に共有財産を管理することを目的として、下記の金融機関口座の通帳及びキャッシュカードを乙に預けるものとする。
〇〇銀行 〇〇支店 普通 0000000 オウメ タロウ
第7条(協議事項)
居住場所、家族計画、家事・育児の役割分担、慶弔行事等の事項は、互いの意見を尊重しながら、両者誠実に協議の上、定めるものとする。
第8条(開示義務)
下記の情報については、互いに全てを開示し、その情報を共有することを約束した。
(1)金融機関口座の残高や入出金を証する情報(通帳、インターネットバンキングの情報等)
(2)年間の収入を証する情報(源泉徴収票、確定申告書等)
(3)月間の収入を証する情報(給与明細等)
(4)月間の支出を証する情報(家計簿、請求書、領収書、クレジットカードの利用明細書等)
第9条(誓約)
1.甲及び乙は、本契約の相手方に対し、次の各号に掲げる禁止事項を行わないことを相互に誓約する。
(1) 不貞行為
(2) 暴力行為
2.前項の誓約(1)(2)に違反したときは、1回の違反毎に金200万円の違約金を支払うものとする。